公開日 2024.12.23 更新日 2025.07.08

建築・建設業のERPとは?導入するメリットやおすすめのソフトを紹介

建築・建設業は、工事ごとに多くの関係者が関わり、原価・資材・進捗・人員などの管理が煩雑になりやすい業界です。

プロジェクトが大規模になるほど管理項目が増え、属人化した業務によるミスやトラブルのリスクも高まります。

 

そうした課題を解決する手段として、業務全体を一元管理できるERPシステムの導入が注目されています。

とはいえ、ERPには多くの種類があり業種特化型や汎用型、クラウド型やオンプレミス型など、導入形態にも多様性があります。

 

本記事では、建築・建設業界におけるERPシステムの基本情報や導入のメリット、注意点、選び方のポイントを徹底解説します。

業務効率の改善や組織全体の管理体制を強化したい方は、ぜひ参考にしてください。

 

建築見積ソフトKensuke Neo

建築・建設業におけるERPシステムとは?

建築・建設業におけるERPシステムとは、プロジェクト管理や原価計算、資材調達、人事労務、財務管理など、業務のあらゆる情報を一元化し、経営と現場の両方をスムーズに連携させるための業務支援システムです。

 

ERPはもともと、企業の経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」を一体化して管理する仕組みですが、建設業界においては工事進捗の可視化や予実管理、業者間の連携強化といった業界特有の課題を解決する役割が強調されます。

 

現場主導になりがちな業務の属人化を解消し、利益の最大化やミスの低減にも貢献できるのが、建設業向けERPの大きな強みです。

 

参考記事:建築業の見積作成に活用できるフリーソフト4選と有料ソフト12選

一般的なERPとの違い

一般的なERPは製造業や小売業など、幅広い業種の標準業務に対応できるよう設計されています。

会計、人事、販売、購買といった共通業務を中心に構成され、業種を問わず導入できる汎用性が特徴です。

 

一方、建築・建設業向けERPは工事案件ごとの原価管理、JV管理、建設業法対応など、建設業界の現場実務に直結した機能を備えている点に違いがあります。

工事ごとに細かく収支を分けて管理できるため、赤字工事の早期発見や進捗遅延の防止、業者・協力会社との連携管理などにも役立ちます。

 

また、現場と本社で同じ情報をリアルタイムで共有することで、組織全体の統制も取りやすくなるでしょう。

活用可能な業種

建築・建設業向けのERPは、戸建て・マンション・商業ビルなどの一般建築業だけでなく、道路・橋梁・上下水道といった土木工事業、さらに電気・空調・水道といった設備工事業にも幅広く対応できます。

近年は、塗装・解体・外構・内装工事といった専門工事業者にも対応したモジュールを備えたERPも増えており、職種建設業と呼ばれる多様な業態でも活用可能です。

 

また、資材販売業や建材業、土木・建築コンサルタント業といった周辺業種においても、案件ごとの原価集計や顧客対応の効率化に役立つケースが増えています。

建築・建設業向けのERPシステムでできること

建築・建設業向けのERPシステムでは、下記のような業務を効率化できます。

  • 販売・営業管理
  • 会計・財務管理
  • 原価・在庫管理
  • 人事・給与管理

うまく活用すれば、現場と社内両方の生産性向上につながります。それぞれ詳しく解説します。

販売・営業管理

ERPシステムを導入すると、案件の進捗状況や過去の取引履歴を簡単に確認でき、現場や営業チーム間での情報共有もスムーズになります。

 

また、見積もり作成や請求書の発行も自動化可能です。営業スタッフが自分で書類を用意できるようになるため、クライアントを待たせることがなくなり、経理部の負担も軽減します。

会計・財務管理

建築・建設業では、複数のプロジェクトを同時に運営するケースが多く、それぞれの収支状況を正確に把握する必要があります。

ERPシステムを使えば、予算管理や経費精算、支払いスケジュールを一元管理できるため、プロジェクトごとの状況把握が容易になります。

データも分かりやすく整理され、必要な情報を遅延なく抽出可能です。

 

また、税務関連の業務も自動化できるため、法律の改正にも迅速に対処しやすくなります。入力ミスなどのヒューマンエラーも起こりにくくなり、経理部の負担を軽減できます。

原価・在庫管理

建築・建設業では資材を多く扱います。発注ミスが利益率の低下や作業の遅延を引き起こす要因になるため、原価や在庫の管理を徹底することが大切です。

ERPシステムを使えば、資材や設備の在庫状況をリアルタイムで把握できるため、過不足の防止や適切価格での発注が可能になります。

 

また、プロジェクトごとの原価を細かく追跡することも可能です。コスト超過を未然に防げ、常に最適な利益率で企画を立案できます。

人事・給与管理

ERPシステムには、従業員の勤怠管理や給与計算を自動化する機能がついているものもあります。建築・建設業では、正社員や期間工、日雇いのスタッフなど、さまざまな雇用形態の人材が関わります。

 

そのため、プロジェクトごとに個別の勤務状況を細かく記録し、管理することが重要です。ERPシステムを使えば、従業員の雇用形態から、勤務状況、作業時間の集計がリアルタイムで行えます。給与の法定控除や残業代の残業代の計算も自動化できるため、労務トラブルも避けられるでしょう。

建築・建設業でERPシステムを導入するメリット

ERPを導入すると、現場の進捗から本社の財務までが一本のデータベース上でつながります。

その結果、情報の行き違いや二重入力がなくなり、担当者が違っても同じ基準でデータを扱える体制が生まれます。

 

ここでは、建設業界が直面しやすい課題をどのように解決できるのか、具体的なメリットを順に見ていきましょう。

プロジェクトを管理しやすくなる

建築・建設業は、複数のプロジェクトを同時進行で運営することが多く、それぞれの進捗や予算を正確に把握する必要があります。

ERPシステムを導入すると、プロジェクトごとに情報を一元管理できるため、進捗状況の確認が容易になります。

予算超過やスケジュール遅延のリスクを軽減し、効率的なプロジェクト運営が実現するでしょう。

業務効率が向上する

ERPシステムを導入すると、多くの業務を自動化できます。

データ入力や書類作成の手間が削減されるため、作業スピードを向上させられます。

入力ミスなどのヒューマンエラーが起こる確率が下がり、トラブルの発生を防ぐことも可能です。

 

また、紙の書類をデジタル化すれば、情報共有のスピードが上がり、部署間のコミュニケーションも取りやすくなります。

的確な経営判断がしやすくなる

ERPシステムを使うと、経営データをリアルタイムで可視化できます。

売上状況、原価分析、在庫状況などのデータを確認しやすくなり、迅速な意思決定が可能です。

 

たとえば、資源配分やリスク管理の効率化につながり、経営判断がブレづらくなります。

建築・建設業界は、市場環境が変化しやすい業界です。

ERPシステムで的確な判断を下せる仕組みを作っておけば、長期的に安定した経営を行えるでしょう。

決算時の経理の負担を軽減できる

建築・建設業界は、プロジェクトごとに複雑な経理処理が求められるため、経理部の負担が大きいです。

中でも決算シーズンは、負担が激増し、疲弊するスタッフも多いです。

ERPシステムでは、下記のような会計処理を自動化できます。

  • 取引データの集計
  • 帳簿の自動作成
  • 経費精算
  • 税務処理

経理部の負担を減らし、入力ミスなどのヒューマンエラーも低減可能です。

業務を効率化しつつ、作業の精度を向上できるでしょう。

チームの統制が取りやすくなる

ERPシステムの中には、コミュニケーションツールと連携できるものがあります。

スタッフ同士のコミュニケーションが活発化し、業務を統制しやすくなります。

 

また、ERPシステムを使えば、進捗状況や勤務状況をWeb上で確認可能です。

当事者全員がリアルタイムで状況を把握できるため、無駄なコミュニケーションが不要になります。

作業の抜け漏れを防げる、人手が足りていない現場のフォローが人足になるなど、さまざまなメリットが得られます。

属人的な業務からの脱却につながる

建設業では、各拠点や担当者によって業務手順が異なり、非効率や引き継ぎ時の混乱が生じやすい傾向があります。

ERPシステムを導入すれば、見積・原価・請求などの入力ルールや帳票様式を統一できるため、誰が担当しても同じ品質で業務を遂行できる体制を構築できます。

担当者個人のスキルや慣習に依存せず、組織全体での業務標準化が実現するのです。

 

さらに、マニュアル化された業務フローは人材育成の効率化にもつながり、長期的な体制強化を支える仕組みとして機能します。

資材管理とコストの最適化ができる

工事現場では、資材の発注ミスや在庫過多が工期遅延や無駄なコストの原因となることも少なくありません。

ERPを活用することで、各プロジェクトの進捗状況に応じた資材の必要量をリアルタイムで把握でき、適切なタイミングでの調達が可能になります。

そのため、過剰仕入れの抑制や資材不足の回避ができ、全体のコスト最適化につながります。

 

また、過去の調達履歴や市況の推移をもとにした仕入戦略も立てやすくなり、経営資源を有効に活用できるのです。

コストの見える化が進むことで、利益率の改善にも直結する重要な効果が得られます。

建築・建設業のERPシステムの種類

建築・建設業で使われるERPシステムは、下記2つに大別されます。

  • 汎用型
  • 特化型

それぞれに特徴や対応できる業務の範囲が異なるため、自社のニーズに合わせて選択することが重要です。

それぞれ詳しく解説します。

汎用型

汎用型のERPシステムは、幅広い業界や業務に対応できる汎用性の高いシステムです。

基本的な会計管理や在庫管理、人事管理などの機能が標準装備されており、あらゆる業種で使用可能な設計になっています。

 

多領域の業務をまとめて管理したい、他業種との取引が多いなどの課題にある企業に、汎用型は有用です。

 

また、1つのソフトでさまざまな業務をカバーできるため、導入・運用コストを抑えたい方にも適しています。

ただし、建築・建設業特有のニーズへの対応が限定的な場合があります。必要に応じてカスタマイズや追加ソフトの導入が求められるため、注意しましょう。

特化型

特化型のERPシステムは、建築・建設業界向けに設計されたシステムです。プロジェクトや原価、資材調達の管理など、業界特有の機能が標準装備されています。

プロジェクトごとの収益性を追跡したり、現場の進捗状況をリアルタイムで把握できたりなど、高度な機能を有しているソフトもあります。

 

特化型のメリットは、業務フローに最適なシステムを導入できる点です。

 

ただし、導入や運用コストが高くなる傾向があるため、自社の予算や規模に応じてツールを選びましょう。

建築・建設業界でERPシステムの導入を検討するときの注意点

ERPシステムは導入すれば効果が出るというものではなく、自社の課題に合った機能を備えているか、長期的に運用できるか見極める必要があります。

とくに建築・建設業は業務範囲が広く、プロジェクトごとに管理項目も異なるため、慎重に選ばなければいけません。

建築・建設業界特有のタスクに対応しているか

建築・建設業界には、プロジェクトごとの原価管理や、現場の進捗管理など、特有の業務があります。

そのため、ERPシステムが自社の課題に応じた機能を持っているかどうかを確認することが重要です。

 

たとえば、大規模なプロジェクトを担当する場合、進捗管理や現場と本社の情報共有を促進する機能があると、業務効率化に大きく貢献します。

選定時には、自社の課題を明確にしたうえで、解決できる機能が標準搭載されているシステムを優先的に検討しましょう。

変更対応が簡単にできるか

建築・建設業界では、プロジェクトの状況や市場の変化に応じて、業務内容が頻繁に変わることがあります。

そのため、ERPシステムが変更に柔軟に対応できるかどうかも、重要な選定基準です。

 

また、ベンダーのサポート体制も確認しましょう。急な業務変更にも迅速に対応できるため、システムを長く使えます。

自社の業態に合っているか

最適なERPシステムは、自社の業態や規模によって異なります。

たとえば、大規模プロジェクトを多数扱う企業には、管理機能が充実しているシステムが適しています。

一方で中小規模の建設業者には、シンプルでコスト効率のよいシステムがおすすめです。

 

また、将来的な事業拡大や業務内容の変化を見越して、拡張性のあるソフトを選ぶことも重要です。

長期的に活用できるシステムを導入すれば、追加費用の発生を防げます。

システムがオンプレミスかクラウドか

ERPシステムには、オンプレミス型とクラウド型の2種類があります。それぞれの特徴を表にまとめました。

オンプレミス型 

PCなどのデバイスにインストールして利用する 

クラウド型 

インストール不要でインターネットを介して利用する 

オンプレミス型は、自社のデバイスにインストールして使うため、セキュリティが強力です。

一方で、リアルタイムでの情報共有はできず、利用の際はソフトがインストールしてあるデバイスを立ち上げる必要があります。

 

クラウド型はインターネット環境があれば、どのデバイスからでも利用できます。

利便性が高く、現場でも利用しやすいのが特徴です。初期費用も安いため、新規でERPソフトを導入する際はクラウド型がおすすめです。

サポート体制が充実しているか

ERPの導入は企業の業務フロー全体を大きく変えるため、導入初期のサポートだけでなく、運用が始まってからの支援体制も確認すべきです。

初めてERPを扱う企業では操作や設定に戸惑うことも多く、困ったときにすぐ相談できる体制があるかどうかで導入の成否を左右する場合もあります。

トラブル発生時の対応スピードや、実務に精通した担当者からアドバイスを得られるかどうかも、前もってチェックしておきましょう。

建築・建設業界でERPシステムを導入する際のポイント

ERPシステムを導入する際には、システムの性能や機能だけでなく、導入に向けた社内の準備も欠かせません。

ここでは、スムーズな導入と成果の最大化を実現するために押さえておきたいポイントを解説します。

導入の目的を明確にする

ERPシステムの導入を成功させるには、「何のために導入するのか」を明確にすることが出発点になります。

業務の効率化、経理の負担軽減、原価管理の強化など、目的が曖昧なままでは関係者の協力を得づらく、プロジェクトが停滞するリスクがあるでしょう。

目的を定めた上で、導入後の理想的な業務フローや運用体制を社内で共有することが導入の成否を左右します。

経営層と現場スタッフの認識を一致させ、効果を最大限に引き出しましょう。

現場の声をヒアリングする

システムを使うのは現場の担当者であることを忘れてはいけません。

設計や工務、資材、経理など、実務の最前線にいるスタッフにヒアリングすることで、現場ならではの課題や非効率な業務フローを明らかにできます。

担当者の本音を引き出すことで、現場の実態に即したシステム要件が見えてきます。

アンケートやワークショップ形式で意見を集めると、意外な気づきが得られることもあるでしょう。

現場の声を尊重する姿勢が、導入後の定着にも大きく影響します。

課題の優先順位を付けて整理する

建設業の業務には多くの改善点がありますが、すべてを一度に解決しようとすると、コストや工数が過剰になる恐れがあります。

 

そのため、課題を洗い出した後は、重要度や影響度、解決の緊急性に応じて優先順位を明確にしましょう。

まずは「最も時間がかかっている業務」「トラブルが多い工程」「属人化している作業」などに絞って導入範囲を決めると、初期の負担を抑えつつ実感できる効果を得やすくなります。

段階的に改善することで、無理のない運用を実現できます。

費用や導入期間を確認する

ERPは長期的な投資であると同時に、導入までに一定の準備期間も必要です。

費用は導入規模やカスタマイズの有無によって大きく異なるため、自社の要件をしっかり伝え見積もりを提示してもらいましょう。

 

また、導入スケジュールについても業務の繁忙期を避けて調整するなど、現場に負担がかからないタイミングが適切です。

無料トライアルなどを活用し使用感を確認しておけば、導入後に想定との乖離が生じることなく、スムーズに運用を開始できるでしょう。

建築・建設業界におすすめのERPシステム8選

建設業向けERPは、原価の把握や進捗管理に優れたシステムから、経営判断を支える高度な分析機能を搭載した製品まで、幅広く展開されています。

 

ここでは、建築・建設業界におすすめのERPシステム8つについて、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

アドバンNeoシリーズ

建設業界に特化したクラウド型のERPシステムで、見積から工事原価管理、実行予算管理までを一元管理できる点が特徴です。

とくに、複雑なプロジェクト管理をシンプルにし、業務効率を高める機能が充実しています。

 

使いやすいインターフェースと豊富なカスタマイズ性を備えており、企業の規模や業務内容に応じて柔軟に対応可能です。

導入サポートが手厚いため、初めてERPを導入する企業でも安心して利用できます。

 

導入後はソフトを使いこなせるようになるまで、何回でも操作指導を受けられる点が強みです。

以前他社で積算ソフトを導入したけれど、操作が複雑で利用をやめてしまった企業様でも、安心してお使いいただけます。

出典:建設業向け管理ソフトなら株式会社アドバン

GRANDIT

幅広い業界で導入実績を持つクラウド型のERPシステムで、建築・建設業界にも対応しています。

高度なプロジェクト管理機能と財務管理機能を統合することで、複数拠点でのスムーズなデータ共有を可能にしています。

 

また、アドオンやテンプレートが豊富で、導入後のカスタマイズも容易です。

目的や課題に合わせて仕様を変えられるため、長期的に使えるでしょう。

出典:ERPコンソーシアム GRANDIT公式サイト

ガリバーシリーズ

建設業界特化型のERPで、とくに工事原価管理に強みを持っています。

複雑な原価計算を簡単な操作で行えたり、プロジェクトの収益性をリアルタイムで把握したりできます。

さらに、法改正や業界動向に基づいたアップデートが頻繁に行われるため、常に最新の状態での運用が可能です。

導入後のサポートも充実しており、安心して利用できるシステムです。

出典:建設・工事ソリューション「ガリバーシリーズ」

GLOVIA smart建設

富士通が提供する建築・建設業向けのERPシステムです。多彩な機能を備えており、とくに複数プロジェクトの進捗やコストを統合的に管理するのに適しています。

カスタマイズ性が高く、企業の規模や業務内容に合わせて柔軟にシステムを構築できる点も魅力的です。

導入前に要件を伝えることで、自社に最適な仕様を作れます。

 

また、クラウド型のシステムであるため、外出先や現場からでもデータにアクセスできる利便性も備えています。

出典:FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart 建設

PROCES.S

建設業界向けの専門的なERPシステムで、効率的な原価管理と進捗管理を実現します。

操作性の高さを売りにしており、現場スタッフでも簡単に使用できる点が魅力です。

 

また、AIやIoTを活用した高度な分析機能を搭載しており、経営判断に必要なデータを迅速に作成します。

事業全体の効率化と収益性の向上はもちろん、事業の拡大にも貢献するERPシステムです。

出典:建設業ERPシステムPROCES.S(プロセス)クラウド対応ERP

EXPLANNER/C

NECが提供するERPシステムで、建設業界に特化した機能が充実しています。

とくに、工事進捗管理や原価計算に優れた性能を発揮し、大規模プロジェクトの管理に最適です。

 

また、システムの拡張性が高いため、企業の成長に合わせて柔軟に仕様を変えられます。

オンプレミス型とクラウド型の両方に対応しているため、企業のニーズに応じて選択できる点も魅力です。

出典:EXPLANNER/C | NECソリューションイノベータ

OBIC7

会計領域を中心に、管理会計やBIまで網羅した統合型ERPです。

建設工事業向けテンプレートを備え、売上・入金といった会計情報と案件の進捗率を同じデータベースで管理できます。

クラウドとオンプレミスを選択できる柔軟性に加え、企画段階から稼働後まで専任SEが伴走する手厚いサポートが魅力です。

経営指標をリアルタイムで可視化できるため、複数現場を管理しながら迅速な意思決定をしたい企業におすすめです。

e2-movE

工事原価管理と販売管理を軸に、支払・債権や出面管理まで一体化できる建設業向けERPです。

実行予算から収支、受注から売上までを一貫して追跡できるため、現場ごとの採算を詳細に把握できます。

工事と資材販売の両方を扱う複合的な取引にも対応しており、原価と販売の両面を強化したい中堅・中小建設会社にとっては、有力な選択肢となるでしょう。

ERPシステムを導入して業務効率化を図ろう!

建築・建設業界でERPシステムを活用することで、プロジェクト管理や原価管理、会計業務などを一元管理できます。煩雑な業務を効率化できるため、生産性の向上やヒューマンエラーの削減など、さまざまなメリットが得られます。

 

また、クラウド型のシステムを挿入すれば、リアルタイムでのデータ共有や情報分析も可能です。現場と社内のコミュニケーションがスムーズになり、迅速で的確な経営判断ができるようになります。

 

ERPシステムを導入する際は、自社の業態や規模に適したソフトを選ぶことが重要です。課題に合わせて選ぶことで、効果を最大化できます。ベンダーのサポート体制やシステム提供形態、カスタマイズ性などにも注目し、自社に合ったものを選定しましょう。

建設業向け管理ソフトなら株式会社アドバン

 

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この記事の監修者
株式会社アドバン
田中 博幸

株式会社アドバン代表取締役社長

「建設関連ソフトを通して世の中に貢献する」がモットーです。 創業から20年以上、重要な業務である積算や見積書作成などの効率化・高精度化に貢献したいとの思いで、建設業に特化したシステムの開発に取り組んできました。
すべてのソフトで無料で使用評価をいただくことが可能であり、ほとんどのお客様に十分納得をいただいたうえで、システムを導入していただいています。