公開日 2025.07.08 更新日 2025.07.08

建築積算ソフトとは?メリットや選び方を解説

建築工事において正確な費用を算出するには、積算ソフトの導入が有効です。

 

この記事では、積算ソフトの基本機能や見積ソフトとの違いを解説しつつ、導入によるメリット・デメリットを詳しく紹介します。

さらに、ソフト選びで確認すべきポイントや建築業界向けのおすすめ積算ソフトも厳選して紹介しているため、積算業務の効率化を目指す方にとって、有益な情報となるはずです。

積算ソフトとは?

積算ソフトは、建築工事の材料費・人件費・工事全体のコストを自動で計算するシステムです。

複雑で時間のかかる積算作業を効率化し、人的ミスの削減にも寄与するのが特徴です。

 

設計図や仕様書をもとに必要な資材や数量を拾い出し、正確な原価を導き出します。

最近は働き方改革に伴い、多くの建設会社で導入が進んでいます。

積算の精度が向上すれば利益率の安定につながり、経営管理の一助となります。

見積ソフトとの違い

積算ソフトは工事に必要な資材や作業量を計算し、正確な原価を算出します。

見積ソフトは、その積算結果をもとに利益や諸経費を加え、発注先に提示する見積書を作成します。

 

積算は「原価計算」、見積は「販売価格の設定」と位置づけられます。

積算がしっかりできていないと見積額が適切にならず、収益確保に悪影響を及ぼす恐れもあります。

両方を適切に使い分けることが求められます。

積算ソフトの機能

積算ソフトには、図面から資材の数量を自動で拾い出す「数量拾い出し機能」があります。

さらに、材料費や人件費などを管理する「単価管理機能」、総工事費を算出する「費用算出機能」も備わっています。

 

短時間で精度の高い積算を実現できる点も利点です。

多くのソフトは見積作成や履歴管理機能も搭載しており、進捗状況の把握や過去データの活用にも役立つでしょう。

高機能タイプでは顧客管理や工程管理とも連携し、業務全体を支援できるような多機能型の製品も登場しています。

積算ソフトのメリット

積算ソフトを導入すると、これまで手作業で行っていた複雑な積算作業を自動化でき、業務の精度と効率を向上させる効果が期待できます。

積算業務はもちろん、見積作成や原価管理、進捗把握まで幅広くサポートしてくれるのが特徴です。

 

さらに、クラウド対応ソフトなら外出先でもリアルタイムにデータを確認できるため、経営者や現場担当者の負担も軽減できます。

ここからは、積算ソフトを導入する具体的なメリットについて見ていきましょう。

計算ミスのリスクを抑えられる

積算ソフトを活用して計算を自動化することで、ミスの発生を抑えることが可能です。

従来の手作業では複雑な数量計算や単価計算で入力ミスが発生しやすく、大きな利益損失につながるリスクがありました。

 

しかし、ソフトでは事前に設定した計算式を使って正確に数値を算出できるため、計算精度が安定します。

また、一度設定すれば同じ条件の計算を何度でも再利用でき、信頼性の高い積算が可能となります。

積算業務を効率化できる

積算ソフトを使えば、図面や仕様書から必要資材の数量を自動で拾い出せるため、膨大な手作業が不要です。特にCADとの連携が可能なソフトでは、部材の拾い出し作業すら自動化され、作業時間が大幅に短縮されます。

さらに、単価設定もあらかじめ登録できるため、経験の浅い担当者でも安定した積算結果を出せるのが魅力。積算ソフト活用による効率化により、積算担当者の負担を減らしつつ、生産性を高められるでしょう。

発注状況の管理が簡略化する

積算ソフトでは、発注済み・未発注の項目を色分け表示できる機能を備えているものも多く、発注状況を一目で把握できます。

進捗確認のたびに担当者へ確認する手間が省け、管理者はリアルタイムで状況を確認できます。

 

属人化しがちな発注管理を仕組み化できるのも大きなメリット。

複数現場を抱える場合でも全体の発注状況を一覧で把握できるため、管理ミスや重複発注の防止にもつながります。

過去データの一括管理を行える

積算ソフトは、過去に作成した積算データや見積データを一括で管理できる機能を備えています。

類似工事を受注した際に過去の実績データを参照・流用することで、積算作業を効率よく進められるでしょう。

 

また、利益率の推移や原価の変動も簡単に分析でき、経営判断に役立つ情報として活用できます。

クラウド対応ソフトであればどこからでもデータ検索ができるため、現場でも即座に情報共有が可能です。

外部システムと連携できる

多くの積算ソフトは、発注管理や請求管理など他の業務システムと連携できるよう設計されています。

積算結果をもとに自動で発注書や請求書を作成でき、二重入力の手間やミスを防げます。

 

さらに、売上・仕入・利益状況も連動して管理できるため、会社全体の資金管理や経営分析もスムーズになるでしょう。

システム間の連携を活用することで、事務作業全体の効率化が実現します。

積算ソフトのデメリット

積算ソフトは多くのメリットがありますが、導入や運用にあたって注意すべき点も存在します。

費用面や導入初期の運用負担、操作ミスのリスクなどはあらかじめ理解しておくべきです。

 

ここでは、積算ソフトのデメリットについて確認しましょう。

初期費用や月額費用がかかる

積算ソフトの導入は、ソフト自体の購入費用や初期設定費用が必要です。

さらに、クラウド型の場合は毎月の利用料が発生し、ユーザー数や機能によってはランニングコストも高額になるケースがあります。

 

特に小規模事業者にとっては負担が大きく感じられることもあるでしょう。

導入前に自社の規模や予算に合わせた費用シミュレーションを実施し、長期的に無理のない範囲で運用できるか見極めましょう。

システムを移行するまでに時間がかかる

新たに積算ソフトを導入するときは、既存の業務フローやデータをソフトに移行する作業が必要です。

移行作業には一定の時間と手間がかかり、導入直後は慣れるまで作業効率が一時的に低下する可能性があります。

 

操作に不慣れな担当者が多い場合は、研修やマニュアル作成も必要になるでしょう。

入力ミスに気付きにくい

積算ソフトは計算処理を自動化してくれる反面、入力段階のミスには弱いという課題があります。

例えば、数量や単価を誤って入力しても計算結果は正しく処理されてしまうため、誤りに気付かず進行してしまうケースがあります。

 

積算作業に過信は禁物であり、入力後の確認作業を怠らないよう意識しなければいけません。

特に複雑な案件ではダブルチェック体制を整えておくと安心です。

積算ソフトの選び方

積算ソフトは数多く販売されているため、自社の状況に合った製品を選べるようにしましょう。

 

ここでは積算ソフトを選定する際に押さえておきたい5つのポイントを解説します。

無料トライアル期間が設けられているか

積算ソフトは実際に使ってみないと操作感や使い勝手がわかりにくい面があります。

そこで、無料トライアル期間が用意されている製品を選ぶと安心です。

 

事前に操作を試せるため、担当者が無理なく扱えるか確認できます。

IT操作に不慣れな社員でも試用できれば導入後のトラブルも減らせます。

また、トライアル期間中に自社の業務フローに合うか見極めることも可能です。

料金体系が明確であるか

積算ソフトは導入費用だけでなく、月額利用料やオプション費用が発生する場合もあります。

中にはカスタマイズ費やデータ移行費用が別途必要になるケースもあるため、契約前に総額を確認しておきましょう。

 

料金体系が分かりやすく提示されているソフトを選べば、予算計画も立てやすく後々のトラブル防止につながります。

導入後の運用コストまで見据えて判断しましょう。

自社に合った機能が備わっているか

積算ソフトは製品ごとに得意とする分野が異なります。

例えば建築工事向け、リフォーム向け、土木工事向けなど業種によって必要な機能も変わります。

 

自社が行っている工事内容や規模に合わせ、階層分け機能や材料拾い出し機能などが適切に備わっているか確認しましょう。

不要な機能が多すぎても使いづらくなるため、業務に合う機能のバランスが大切です。

操作性に優れているか

どんなに高性能なソフトでも、操作が複雑では現場で活用できません。

積算ソフトは、担当者が直感的に操作できるわかりやすいインターフェースを備えているのが理想です。

 

ITに慣れていない社員でも使いやすい設計かどうか重視しましょう。

誰でも同じ手順で作業できる仕組みが整えば、属人化を防ぎ安定した積算業務が実現できます。

デモ操作の機会があれば積極的に活用するのがおすすめです。

サポート体制が充実しているか

導入後も長く使い続ける積算ソフトでは、サポート体制の充実度が大切です。

操作方法やトラブル時に迅速に対応してくれる窓口があると安心感があります。

 

電話やメール対応だけでなく、画面共有による遠隔サポートが利用できると、問題解決までの時間も短縮できます。

特に初期段階では質問が多く発生しがちなので、丁寧なサポートが受けられる会社を選ぶと良いでしょう。

建築業界におすすめの積算ソフト11選

実際にどのような積算ソフトがあるのか、おすすめ11選をピックアップしました。

積算ソフトをお探しの方は、以下をチェックしてみてください。

RC躯体積算ソフト「松助くん」

建築積算ソフトの中でも高い効率性と柔軟性を備えているのが、RC躯体積算ソフト「松助くん」です。

従来の手作業と比べ10倍以上のスピードで積算が可能な自動処理型プログラムを搭載し、簡単な伏図入力を行うだけで、膨大な計算書を自動的に出力できます。

 

RC造ラーメン構造や壁構造など、コンクリート・型枠・鉄筋・土工事に幅広く対応し、円形や曲線を含む複雑な建物形状でもスムーズに積算できるのが大きな特徴です。

さらにJW-CADのデータを直接取り込めるため、設計段階の図面からスムーズに積算作業へ移行でき、業務全体の効率化に貢献します。

 

また、アドバン社の他ソフトと連携することで、仕上積算や見積作成、原価計算、日報管理、ワークフロー管理までトータルでカバー可能です。

中小企業経営強化税制やIT導入補助金の対象ソフトにも認定されており、コストを抑えつつ最新の積算環境を導入できるのも魅力でしょう。

 

積算の精度と作業スピードの両立を目指す建設業界の現場で活用しやすいソフトといえます。

サービス名 RC躯体積算ソフト「松助くん」
運営会社 株式会社アドバン
動作環境 Windows 11/10/8/7、CPU Pentium300MHz以上、メモリ512MB以上(1GB以上推奨)
主な機能 伏図入力、自動積算処理、JW-CAD連携、詳細計算書出力、アドバン社ソフト連携対応

建築業向け管理システム アイピア

建築業向け管理システム「アイピア」は、工務店やリフォーム会社の現場業務から経営管理まで幅広く支援するクラウド型の業務管理ツールです。

顧客管理、見積作成、原価管理、発注管理、請求・入金管理、工程管理など、建築業に必要な業務機能をすべて一元化して搭載しており、複数のツールを使い分ける煩わしさを解消します。

 

PCやスマホが苦手な人でも直感的に操作できるインターフェースが特徴で、必要な情報にすぐアクセスできるレイアウト設計となっています。

クラウド型のため、外出先や現場からでもリアルタイムに情報共有や承認作業が可能で、業務のスピードと精度を大きく高めてくれるでしょう。

 

カスタマイズ性にも優れ、企業ごとの運用に合わせた柔軟な設定変更できるため、導入後も継続的に業務改善が図れます。

導入時のリモート研修や丁寧なサポート体制も整っており、初めてのシステム導入でも安心です。

IT導入補助金の活用でコスト面の負担が軽減できる点も魅力で、現在では多くの建築業者に選ばれています。

サービス名 建築業向け管理システム「アイピア」
運営会社 アイピア株式会社
動作環境 クラウド型(PC・スマホ対応、Windows/Mac対応)
主な機能 顧客管理、見積作成、原価・発注・請求管理、工程管理、現場日報、労務管理、カスタマイズ対応

積算ソフト「頂(いただき)」は、株式会社エージェンシーソフトが提供する建築・土木積算専用ソフトで、入札に必要な積算業務を効率化する機能が豊富に搭載されています。

 

単価検索、設計書作成、逆算計算、施工パッケージ計算、設計書変換サービスなどを備え、積算初心者でも迷わず作業を進められるシンプルな操作性が魅力。

豊富な歩掛や単価データはボタン一つで更新でき、常に最新情報に基づいた積算作業が可能です。

 

さらに、ExcelやPDFのデータ取り込みや過去データの再利用機能により、作業スピードを大幅に短縮できます。

自治体や各種団体と連携した積算セミナーや全国に広がる地域代理店のサポート体制も整っており、導入後も安心して活用できるでしょう。

 

リモートサポートや訪問指導にも対応しているため、実務に即したきめ細かな支援が用意されており、導入後の運用もサポートされています。

サービス名 積算ソフト「頂(いただき)」
運営会社 株式会社エージェンシーソフト
動作環境 Windows 10/11、メモリ8GB以上、CPU Core i3以上、SSD推奨、インターネット接続必須
主な機能 単価検索、設計書作成、逆算計算、施工パッケージ対応、設計書変換、オンライン更新、リモートサポート

積算助っ人

「積算助っ人」は、手拾いやワープロ感覚で積算作業ができる建築積算支援ソフトです。

一般的な積算ソフトとは異なり、自分で計算式を直接入力していく方式を採用しており、自由度の高い積算が可能です。

 

ツリービュー形式の画面構成により、積算項目(グループ)の移動や編集が容易で、複雑な建築積算にも柔軟に対応できます。

さらに、計算式中にコメントを挿入できるため、設計意図や注意点などを残しておくことも可能。

 

材料データからの簡単入力や、グループ別・材料別・クロス集計表の出力にも対応し、積算データの整理や出力が効率的に行えます。

また、別ソフト「見積助っ人」の材料データも取り込めるため、既存データの活用もしやすくなっています。

 

フリーソフトとして公開されており、コストを抑えて導入できる点も魅力ですが、一部機能に制限があるのが唯一のデメリット。

汎用的な建築積算を手軽に始めたい方や、独自の計算式で積算作業を進めたい方に適した、シンプルで実用性の高いソフトです。

サービス名 積算助っ人
運営会社 T*Factory
動作環境 Windows 8/7/Vista/XP、IBM-PC対応
主な機能 手拾い積算、計算式入力、コメント挿入、材料データ登録、集計出力、多様な出力形式、見積助っ人データ連携

KENSEKI

「KENSEKI」は、建築物の内装工事に特化した建築積算ソフトで、床・壁・天井・腰壁・巾木・回縁などの数量を簡単に算出できるフリーソフトです。

木造住宅をはじめとした建築物の内装積算に適しており、室数最大60室、仕上げ材も60種まで登録できるため、比較的大規模な建築にも対応可能です。

 

データ入力はシンプルで、平面に凹凸のある部屋も3ブロックまで一室として登録でき、腰壁や小壁の同時計算も可能。

さらに、訂正・追加・削除の操作が容易で、一度作成した積算データの再利用や、設計変更による再計算もスムーズに行えるのが特徴です。

 

天井に勾配がある部屋への対応や、集計印刷時の細かな印刷設定も備えており、内装工事の積算作業を効率化します。

無料で提供されている点も大きな魅力で、初期導入コストを抑えつつ積算業務に活用できる実用的なソフトウェアです。

サービス名 KENSEKI
運営会社 佐々木 智雄
動作環境 Windows 98/95、汎用PC対応
主な機能 内装工事積算、数量算出、室数60室対応、仕上げ材60種登録、訂正・再計算・データ再利用

ざっくり建築費見積りくん

「ざっくり建築費見積りくん」は、木造住宅の概算建築費を手軽に算出できる見積り支援ツールです。

一般的に使われる「坪単価×坪数」での概算では精度が低く、含まれる費用項目が曖昧になりがちですが、本ソフトではその簡易性を維持しつつもう少し精度を高めた見積りが可能となります。

 

過去に細かな見積りを行ったデータを活用しているため、ある程度実態に即した金額を算出でき、施主や設計初期段階での費用感を把握する際に役立ちます。

操作はシンプルで入力項目も限られており、短時間で見積りの作成が可能です。

 

試供品版も提供されており、まずは無料で使用感を確認できる点も魅力。

完全な積算ではなく、おおまかな費用感を素早く出したい時に活躍するツールとなっています。

小規模事業者や個人設計事務所など、簡易的な見積りニーズをもつ方に適しているソフトです。

サービス名 ざっくり建築費見積りくん
運営会社 IT3
動作環境 Windows 8/7/Vista、IBM-PC対応
主な機能 木造住宅の概算建築費算出、過去見積データ活用、シンプル操作

サクミル

「サクミル」は、建設業に特化した現場管理・工事管理クラウドサービスで、月額4,000円という低コストで導入できるシンプルかつ高機能な管理ツールです。

現場ごとの進捗管理やスケジュール共有、作業日報、写真台帳作成、見積・請求管理、原価・粗利管理など、建築業務に必要な情報をすべて一元管理できます。

 

スマホやタブレットにも完全対応しており、現場や外出先からリアルタイムで情報の確認・入力が可能。事務所に戻る手間が減り、作業効率が大幅に向上します。

さらに、経営者目線で必要な売上・粗利の経営レポートも自動で集計され、経営判断にも活用できます。

 

専属担当によるサポート体制が整っているため、ITに不慣れな方でも安心して導入可能です。

2ヶ月間の無料トライアル期間も用意されており、リスクなく導入を検討できる点も大きな魅力です。

情報の属人化を防ぎながら、現場・事務・経営に関わる業務を効率化できる管理アプリです。

サービス名 サクミル
運営会社 株式会社プレックス
動作環境 クラウド型(PC・スマホ・タブレット対応)
主な機能 顧客管理、案件進捗管理、作業日報、写真台帳、スケジュール共有、見積・請求管理、原価管理、経営レポート、自動集計

ATLUS NEXT

「ATLUS NEXT(アトラス ネクスト)」は、株式会社コンピュータシステム研究所が提供する公共土木積算に特化した高精度な積算ソフトです。

公共工事の入札で求められる正確な積算を短時間で実現できるよう、設計書の自動解析機能や積算アシスト機能が充実し従来の作業時間を大幅に短縮します。

 

電子設計書だけでなく画像形式の設計書もOCR技術により読み込みが可能で、紙の設計書が多い現場でも対応力を発揮。

さらに、積算担当者のノウハウをデータ化して共有する仕組みがあり、属人化を防ぎつつ業務の標準化を図れます。

全国22拠点のサポート体制により、導入から運用まで安心の支援が受けられるのも魅力です。

 

国交省・農水省・厚労省はもちろん、自治体ごとの積算ルールや豊富な歩掛・単価データも搭載しており、常に最新データへオンデマンドで更新できます。

公共工事の積算精度と効率を両立させたい企業におすすめです。

サービス名 ATLUS NEXT
運営会社 株式会社コンピュータシステム研究所
動作環境 Windows 10(64bit)/11/、Windows Server 2022/2019/2016、Intel Core i3以上、メモリ4GB以上(推奨8GB以上)、HDD空容量5GB以上
主な機能 設計書自動解析、OCR対応、積算アシスト、歩掛・単価自動更新、ノウハウ共有、地域密着サポート

NCS/HELIOS(ヘリオス)

「NCS/HELIOS(ヘリオス)」は、株式会社バル・システムが提供するBIM対応の建築積算システムです。

構造積算・仕上積算・見積書作成までをワンパッケージで可能にし、積算業務の効率化と精度向上を両立しています。

 

特にBIMデータ(IFC形式・ST-Bridge形式)との連携を強化しており、図面データをもとに部材配置や数量拾いを自動化。

部材を画面上に配置するだけで数量を算出できる直感的な操作性を備え、積算知識やCADの高度なスキルがなくても作業を進められる点が特徴です。

 

さらに、国土交通省の標準仕様書や建築数量積算基準に基づいた自動計算機能により、人為的なミスも防止します。

PDFやDXFの設計図を読み込んで寸法計測も可能で、設計変更が生じても迅速に数量を修正できます。

見積書作成では工種別見積システムを搭載し、ExcelやCSVとの入出力も柔軟に対応。

 

導入実績は1,000社以上と高く、公共工事から民間建築まで幅広く活用されています。

サービス名 NCS/HELIOS(ヘリオス)
運営会社 株式会社バル・システム
動作環境 Windows 7 Professional SP1以上、Windows Server 2008 R2 SP1以上、CPU:Core i5 同等以上、HDD空容量250GB以上(推奨500GB以上)、メモリ4GB以上(推奨8GB以上)
主な機能 構造積算、仕上積算、BIM連携、PDF・DXF取込、見積書作成、数量自動算出、データ入出力(Excel・CSV)

建築みつも郎17

「建築みつも郎17」は、建築業界向けに開発された高機能な積算・見積支援ソフトです。

見積作成に留まらず、粗利管理や法定福利費の算出、商談情報の管理まで幅広い業務に対応します。

 

粗利率から金額を逆算する「金額調整機能」により、利益を確保した見積書の作成が容易になり、適切な契約単価の提示が可能。

法定福利費の自動計算機能も搭載されており、社会保険料を反映した適正な見積書を作成することで、元請けや顧客からの信頼獲得にもつながります。

 

さらに、見積進捗を管理する「ステータスチェック機能」や、商談内容を残せる「工事コメント機能」も備え、営業活動や社内共有にも役立ちます。

インボイス制度にも対応し、請求書出力は自由レイアウトで柔軟にカスタマイズ可能です。

複数ユーザーでのデータ共有にも対応し、社内の重要データを安全に管理できる権限設定機能も搭載。

積算精度だけでなく、見積業務全体の生産性向上に貢献する実用性の高いソフトです。

サービス名 建築みつも郎17
運営会社 コベック株式会社
動作環境 Windows 11/10(64bit)、CPU 1.4GHz以上、メモリ2GB以上(推奨4GB以上)、HDD空容量6.5GB以上
主な機能 積算・見積作成、粗利率調整、法定福利費算出、工事コメント管理、進捗ステータス管理、インボイス対応、権限設定

FKS

「建築積算システムFKS」は、協栄産業株式会社が提供する積算・見積・実行予算まで一貫して対応できるトータル建築積算システムです。

 

RC数量積算システムFKS/RCでは、積算用に改良されたCADと3Dモードを搭載し、伏図作成から立体展開までを自動化。

基礎伏図から根切図の自動作成、土工事数量の自動算出、隣地境界の山留設定など、細部まで柔軟に対応します。

 

仕上数量積算システムFKS/FNは、PDFやCADデータの読み込みによる部屋形状作成と自動計算が可能で、手拾い感覚の柔軟な入力もサポート。

 

さらにタイプ別・区分別集計や数量差分印刷機能も搭載され、設計変更にもスムーズに対応します。

サービス名 FKS
運営会社 協栄産業株式会社
動作環境 Windows 8.1/7、CPU 2.0GHz以上、メモリ4GB以上推奨、HDD空容量100GB以上
主な機能 RC数量積算、仕上数量積算、3D展開、PDF・CAD取込、見積比較、Excel入出力、実行予算連携、単価マスタ管理

積算ソフトを導入し積算業務を大幅に効率化しよう

この記事では、建築積算ソフトの基本から選び方まで詳しく解説しました。

積算ソフトは煩雑な積算作業を自動化し、正確性と業務効率の向上に大きく貢献します。

導入コストや選定時の注意点もありますが、自社に合ったソフトを導入することで、長期的な業務改善が期待できます。

 

ぜひ、積算ソフトの導入を前向きに検討してみてください。

 

建設業向け管理ソフトなら株式会社アドバン

この記事の監修者
株式会社アドバン
田中 博幸

株式会社アドバン代表取締役社長

「建設関連ソフトを通して世の中に貢献する」がモットーです。 創業から20年以上、重要な業務である積算や見積書作成などの効率化・高精度化に貢献したいとの思いで、建設業に特化したシステムの開発に取り組んできました。
すべてのソフトで無料で使用評価をいただくことが可能であり、ほとんどのお客様に十分納得をいただいたうえで、システムを導入していただいています。