公開日 2024.08.20 更新日 2024.09.13

建築業に取り入れたいクラウドサービスとは?メリットも解説

建築業におけるクラウドサービスの導入は、業務効率の向上や情報共有の簡便化、コスト削減など多くのメリットがあります。

この記事では、建築業向けのクラウドサービスの種類と選び方、導入手順、注意点を解説します。また、簡単操作の見積ソフト「Kensuke Neo」の導入事例も紹介。

クラウド化による業務改善やセキュリティ強化を考えている方にとって、有益な内容です。クラウドサービスの活用を検討している企業は、ぜひ参考にしてください。

 

建築見積ソフトKensuke Neo

建築業においてクラウド化が求められる背景

建築業界でクラウド化が求められる背景には、いくつかの要因があります。まず、業務の効率化が挙げられるでしょう。クラウドを活用することで、プロジェクトに関連するデータをオンラインで一元管理でき、迅速な情報共有が実現。業務のスピードが向上します。

さらに、紙の書類や手作業が減少し、現場の人手不足問題にも対処できます。また、クラウド化は作業時間の短縮にも寄与し、長時間労働の改善にもつながります。

結果として、効率的な業務プロセスを構築できるのです。

建築クラウドサービスとは

建築クラウドサービスは、建設業界向けに設計されたクラウドベースの管理システムです。建設プロジェクトの効率化、コスト削減、コミュニケーションの向上を目指しています。

リアルタイムでのデータアクセスと更新が可能で、プロジェクトの進捗状況や予算を即座に確認できるため、透明性が高まり迅速な意思決定が実現。さらに、紙の管理をデジタル化することで、生産性の向上にも寄与する重要なツールなのです。

建築クラウドサービスの種類

建築クラウドサービスは、いくつかの種類があります。各サービスの特徴を理解し、自社に必要なものを選びましょう。

図面管理システム

図面管理システムは、設計図をオンライン上で管理するためのツールです。図面のアップロードや共有、バージョン管理、変更履歴の追跡などが可能で、関係者全員が常に最新の図面にアクセスできます。

これにより、設計ミスや再作業の発生を減らす効果が期待できるでしょう。

協力会社管理システム

協力会社管理システムは、協力会社との連携を効率化するためのシステム。協力会社の選定や契約の管理、パフォーマンス評価、支払い処理をサポートします。

このシステムにより、プロジェクトの品質向上と効率的な運営が実現されるでしょう。

プロジェクト管理ツール

プロジェクト管理ツールは、プロジェクト全体の進行を管理するためのツールです。進捗管理、タスクの割り当て、スケジュールの調整、コミュニケーション機能などが含まれており、チーム内での情報共有とコミュニケーションを促進します。

リアルタイムでの情報更新により、プロジェクトのスムーズな運営が可能です。

安全管理システム

安全管理システムは、現場の安全を守るためのツールです。安全チェックリストや事故報告機能、安全教育の管理を通じ、事故の防止や安全対策の強化を実現します。

活用すれば現場の安全性が向上し、労働災害を未然に防げるでしょう。

財務管理システム

財務管理システムは、プロジェクトの予算と経費を管理するためのツールです。予算計画や経費追跡、請求書管理、財務レポート作成などの機能を提供し、プロジェクトのコスト管理を効率化します。

コストオーバーランを防ぎ、健全な財務管理が可能です。

資材管理システム

資材管理システムは、建設プロジェクトにおける資材の調達と、管理をサポートするツールです。資材の発注や在庫管理、コスト追跡、納品スケジュールの管理を通じ、資材の適切な供給を確保。プロジェクトの進行をスムーズにします。

資材の不足や過剰を防ぎ、コスト削減にも寄与するでしょう。

建築業でクラウドサービスを活用するメリット

クラウドサービスを活用することで、建築業におけるさまざまなメリットが得られます。以下に代表的なメリットを紹介します。

メリット①業務の効率化につながる

クラウドシステムは、インターネット環境さえあればどこでも利用可能です。これにより、現場や外出先、自宅からでも必要な情報にアクセスでき、資料を確認するために会社に戻る必要がなくなります

業務の無駄が省け、在宅勤務の促進にもつながるでしょう。

メリット②情報共有が簡単にできる

クラウドシステムにより、情報の共有が非常に簡単になります。資料や情報をシステム上にアップロードするだけで、権限を持つ社内外の関係者がいつでもアクセス可能です。

これにより、情報の一元管理が実現し業務の属人化を防げるのです。

メリット③コストが削減できる

クラウドサービスはオンプレミスのシステムと比べ初期投資が少なく、運用コストも低減されます。資材や人件費の管理が最適化され、無駄な支出を削減できるため、コスト面でも大きなメリットがあります。

メリット④どこからでもアクセスできる

クラウドサービスを利用することで、インターネット接続さえあれば、オフィス外でもプロジェクト情報にアクセス可能です。モバイルデバイスにも対応しており、現場でのリアルタイムな情報更新や確認が容易になるでしょう。

メリット⑤セキュリティ対策が強化できる

クラウドプロバイダーは、高度なセキュリティ対策を提供しており、データの暗号化やバックアップが確実です。これにより、データの安全性が高まり、情報漏洩のリスクも低減されます。

クラウドサービスの導入手順

クラウドサービスを建築業に導入するには、計画的なプロセスが重要です。以下の手順を参考に、効果的な導入を目指しましょう。

手順①現状把握と目標設定

まず、自社の業務の現状を詳細に分析し、クラウドサービスの導入によって解決したい課題や、達成したい目標を明確にしましょう。現在の業務フローの確認や、特定の作業で発生している問題点の特定が含まれます。

手順②要件定義

次に、導入するクラウドサービスが満たすべき要件を詳細に定義します。このステップでは、必要とする機能のリストアップや、データセキュリティの基準、利用するユーザーの数や権限の範囲など具体的に設定しましょう。

手順③サービス選定

定義された要件に基づいて、市場にあるクラウドサービスを比較検討します。サービスの価格、提供される機能の充実度、サポート体制の質などを総合的に評価します。価格面では初期費用だけでなく、長期的な運用コストも考慮しましょう。

手順④導入計画の策定

選定したサービスをどのように導入するか、詳細な計画を立てます。導入スケジュールの作成、各フェーズの担当者の割り当て、ユーザートレーニングの実施方法などが含まれます。

導入スケジュールでは、システムのテスト期間や本格運用開始時期を明確にしましょう。

手順⑤実装とテスト

計画に基づき、選定したクラウドサービスの実装を行います。システムが実際の業務フローに適応するか、確認するためのテストを実施。

テストでは、実際のデータを使用しシステムの機能が期待通りに動作するか、セキュリティ要件が満たされているか確認します。問題が発見された場合は速やかに修正し、再度テストを実施することで、システムの信頼性を確保しましょう。

手順⑥運用の開始

テストが完了し、システムが安定稼働すると確認されたら、クラウドサービスの本格的な運用を開始します。最初は一部の部署やプロジェクトで試験的に運用を開始し、問題がないことを確認してから全社展開を行います。

ユーザーがシステムに慣れるまでサポートを継続し、初期の問題点に迅速に対応する体制を整えましょう。

手順⑦評価と改善を繰り返す

運用が開始された後も、システムの効果を定期的に評価し、改善を続けましょう。ユーザーからのフィードバックを収集し、サービスの使用感や不具合についての意見を取り入れます。

また、業務フローや使用状況の変化に応じてシステムの設定を見直し、常に最適な状態を保つよう努めてください。

建築クラウドサービスの導入の目的

建築クラウドサービスの導入には、効率的な業務運営と情報の一元化など、いくつかの目的があります。順番に見ていきましょう。

情報共有の簡略化

クラウドサービスを導入することで、社内外からのアクセスが容易になり、資料や情報を簡単に共有できます。インターネット環境と適切な権限があれば、どこからでも迅速に情報にアクセスし、必要なデータをアップロードするだけで即時に共有できるのです。

業務のスピードが向上し、情報の伝達がスムーズになるでしょう。

人為的ミスの削減

クラウド型の工事管理システムでは、時間や場所を問わずにアクセス可能であるため、データの入力や確認が容易になります。従来の手作業による記録や、伝達に伴うミスを大幅に減らせるでしょう。

デジタル化されたデータは正確性が高く、誤りを最小限に抑えられるため、プロジェクトの進行において信頼性が向上します

工事管理業務の効率化

建築クラウドサービスの活用により、現場からの写真や図面の撮影・共有が即時にできるほか、工程表の修正もリアルタイムで反映可能です。プロジェクトの進行状況を常に最新の状態に保てる上、遠隔地からでも進捗確認が可能に。

現場の状況を迅速に把握し、適切な判断を下せるため、全体的な業務効率が大幅に向上します。

クラウド化を進める際の注意点

クラウドシステムの導入には、いくつかの注意点があります。これらのポイントを理解し、適切に対処できるようにしましょう。

クラウドシステムの操作が複雑

新しいクラウドシステムが、従来のツールやパソコン操作と大きく異なる場合、ユーザーの習熟度に影響します。特に、現場作業員にとって使いにくいシステムは、逆に業務効率を低下させる可能性があるでしょう。

システム導入時は現場での操作性を確認し、利用者のITリテラシーを考慮しなければいけません。シンプルで直感的な操作が求められます。

セキュリティ設定が難しくなる

クラウドシステムでは、ファイルやフォルダへのアクセス権限を細かく設定するのが一般的ですが、かえって使いづらくなる場合があります。細かすぎる権限設定は、必要な資料にアクセスできない事態を招き、業務の妨げになるのです。

権限設定は適切な範囲で行い、利用者がスムーズに業務を遂行できるようにしなければいけません。また、権限付与のプロセスについても、システム担当者や管理者との連携を密にしておく必要があります。

簡単建築見積ソフトなら「Kensuke Neo」

建築見積りソフトKensuke Neo

建築見積りソフトKensuke Neo」は、エクセルに似た直感的な操作性を持つ建築見積ソフトです。ユーザーフレンドリーな操作画面により、初めてのユーザーでも簡単に操作習得が可能

小規模なリフォームから大規模な鉄骨造・RC造の工事まで幅広く対応可能で、豊富な機能を備えています。JW_CADデータからの迅速な積算結果の転送も可能で、見積作成の効率を大幅に向上させる、本格的なソフトウェアです。

建築見積ソフト「Kensuke NEO」の導入事例

実際に建築見積ソフト「Kensuke NEO」を導入した3社の事例について、確認してみましょう。

株式会社山上組様の導入事例

株式会社山上組様の導入事例

奈良県奈良市に拠点を置く株式会社山上組様は、積算の効率化を目的に「Kensuke NEO」を導入しました。積算専任者がいなくても、誰でも操作できるシステムが決め手となり、実際の運用で直感的な操作性と柔軟性に満足しています。

導入後、手作業と比べて5〜10倍の効率化が達成されたようです

株式会社山上組様の導入事例を詳しく見たい方はこちら

株式会社ナカシロ様の導入事例

株式会社ナカシロ様の導入事例

愛知県名古屋市の株式会社ナカシロ様は、手作業による積算の時間削減を目指し「Kensuke NEO」を試用後に導入しました。短期間の試用期間中に、簡単な操作で実務に適用可能と判断し、全建築部員が操作できる体制を構築しました。

株式会社ナカシロ様の導入事例を詳しく見たい方はこちら

石坂建設株式会社様の導入事例

石坂建設株式会社様の導入事例

富山県富山市にある石坂建設株式会社様は、20年以上にわたり「Kensuke NEO」を利用しており、従来の手作業と比較し積算効率が5倍に向上しました。

余裕を持った見積作成が可能になり、見積の質が向上したと評価しています。

石坂建設株式会社様の導入事例を詳しく見たい方はこちら

【導入事例をもっと見る】 

 

自社のニーズにマッチするクラウドサービスを導入しよう

いかがでしたでしょうか?建築業向けクラウドサービスの種類と選び方、導入手順についておわかりいただけたかと思います。

クラウドサービスは、業務効率化や情報共有、コスト削減に大きく寄与します。この機会に、導入を検討してみてください。

また、エクセル感覚で簡単に操作できる「建築見積りソフトKensuke Neo」は、豊富な機能を備えた本格的な見積りソフトです。使いやすさや多機能性を重視する方は、ぜひ候補に加えてみてはいかがでしょうか。

建設業向け管理ソフトなら株式会社アドバン

 

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この記事の監修者
株式会社アドバン
田中 博幸

株式会社アドバン代表取締役社長

「建設関連ソフトを通して世の中に貢献する」がモットーです。 創業から20年以上、重要な業務である積算や見積書作成などの効率化・高精度化に貢献したいとの思いで、建設業に特化したシステムの開発に取り組んできました。
すべてのソフトで無料で使用評価をいただくことが可能であり、ほとんどのお客様に十分納得をいただいたうえで、システムを導入していただいています。